sketch
MY LIFE

もう何十回も経験してきた八月という季節。だいぶ実家の方へ帰れていないけれど、この時期は絵に描いたような入道雲と青々しい空にもっと藍色がかった海とのコントラスト、イヤミなくらい緑色をした山々の様、よっぽど車の騒音より騒々しい蝉の声、ヴァンパイヤなみの吸血量を誇るヤブ蚊に夜はエンドレスなカエルの合唱。早朝カラスのダミ声…。そんな私的イメージが今も過る。
今年は夏という概念も忘れるくらい、季節を謳歌出来ずにこの夏を過ごしている。それほど汗も例年よりかいていない気がするし、何かとこの時期だと連続で台風が来たり、ゲリラ豪雨が発生したりとおかしな事になっていた気もするのだが、それでも、今回の台風9号や、静岡付近の地震はこの100年単位の中でも何かが動いているようでちょっとした緊張感を覚えずにはいられない…
…っていいながら日々のなかで変わらない生活を送ってるのもまた日常。いい加減で良い加減。

そんなこんなであっという間にお盆も過ぎて…
長崎のお盆は中国の影響を強く受けてか、先祖の墓前で派手に花火をするのが風習だ。実家の島も灯籠が消えるまで爆竹がなりっぱなしである。そして花火もただの派手ではない。コンビにに売っているような花火セットが線香花火一本に見える程豪快な量数で花火を打ち上げる。それが何十件、何百件とそれなのだから穏やかな雰囲気はひとつもない。しかも初盆となると鐘楼流しで使用する花火代は30万とか余裕で出るのである。一度鐘楼流しを生で体験した事のある人なら想像と現実のギャップを分かってもらえると思う。

そのお盆の最中20年ぶりに中学の同窓会があったそうだ。なんとも卒業してから20年も経っていたという事実の方に驚きを覚えるのだが、結構な出席率だったそうで。電話で同級生と話をしているとふと一人また1人と同学年の顔が浮かんでくる。丁度、同窓会の日に僕はライブがあって出られなかったけど、もし出席していたらどんなだっただろうと、むしろ今はそういう想像のなかで楽しんでいる自分がいる。大好きな「ニューシネマパラダイス」な気分かな?あいつは相変わらずで、あの娘は元気かな?次にみんなと逢えるのはいつだろう?その時の自分は何をしているんだろう?

小学生はソフトボールに明け暮れた夏(下手で小さいキャッチャーだったけどね)。中学生は陸上部に明け暮れた夏(遅かったけどね)。高校生はBANDに明け暮れた夏(帰宅部ってやつね)。二十代は灼熱ライブハウスの中での厚着での演奏でフラフラに明け暮れた夏(夏に4枚重ねだったけどね)。どれもいい思い出。そして今はやっぱり音楽だろうな。やりきれてるかな?きっとずっと先で振り返った時に分かるんだろうと思う。

先日、レスポール氏が亡くなった。最後まで週末はクラブで演奏をした生涯現役だった。素敵だ。理想だ。そして尊敬の念をもってご冥福をお祈りします。


僕はどこまでギターを弾き続けられるだろうか?どこまで歌い続けられるだろうか?




ギターが目の前にある。きっとそれが答えだろう。

2009/08/20 浜辺シゲキ


BGM/頭の中で鳴っているのは学生の頃初めて作ったオリジナルバラード。未だに歌詞もタイトルも無いまま。


三色交通信号設置の日