discography

DOES [CD]
TERNG-066 / 2006.03.08 / \1.000(tax in)

01 ステンレス
02 ランプシュガー
03 シネテリエ
04 恋愛の疑惑

21世紀の博多に彗星のごとく現れた奇跡のロックバンド“DOES”。“はっぴいえんど” あたりから始まった日本語のロックやフォークの文脈をしっかりと継承しつつも、 ニュー・ウェーブ、オルタナ、グランジなど20世紀の激動のロックをさらりと通過してきた その肌合いや音感はしなやかな温もりのある歌を奏で、地元福岡の無骨な陽と風を 浴びながら培われた敏感な感性は繊細な静寂と背中合わせのやや神経質そうな轟音 をまき散らす。独特の浮遊感を漂わせながらも、時折鋭くその空間を切り刻んでくる ざらついたギターサウンドと、縦書きがよく似合う情緒的な日本語詩が、色鮮やかな 色彩の情景を駆り立てる。どこかで見たような光景や、いつか味わったことのある ようなさりげない郷愁も、無邪気な皮肉っぽさや、時折神経を逆撫でする不安定な コード感も、さらりとまとわりついてきて脳裏から離れようとしない。心に残った 引っ掻き傷は消えないように、気づけばジワジワとDOESの柔らかなメロディの虜に なっていく。地道にマイペースで福岡を拠点にして活動してきたDOESが、2004年から 2005年にかけて自らの手で制作をしてきた音源の中から、選りすぐられた4曲を トリッピン・エレファントがコンパイルして放つマキシシングル。 このシングルは間違いなく傑作となる。